サプリの注意点

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サプリを買うときに注意してほしいこと

ナース

 

最近「ダイエットのためにサプリメントを飲みたい!」という方が多くなってきています。

 

でも、本当にあなたのダイエットにサプリメントは必要ですか?

 

この記事では、厚生労働省や消費者庁が発行している資料をもとに、

  • そもそもサプリメントとは
  • サプリを選ぶときの注意点
  • サプリを飲むときの注意点

についてまとめました。

 

サプリについての正しい知識を身につけて、思わぬ健康被害にあわないように注意しましょう。

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難しい話だけど、なるべく簡単に解説するよ!

そもそもサプリメントとは?

市販のサプリ

 

サプリメントという名前について調べてみると、

ほとんどの人が知っている健康食品やサプリメントという言葉ですが、実はその用語に行政的な定義がありません。一般に、健康食品とは「健康の保持増進に資する食品全般」が、またサプリメントとは「特定成分が濃縮された錠剤やカプセル形態の製品」がそれぞれ該当すると考えられています。

引用:栄養補助食品

ということがわかりました。

 

みんなが使っている「サプリ」という言葉はあいまいなものだったんですね。

 

国が何かの効果を認めて「これはサプリです」って言ってるわけじゃないということです。

薬機法(旧:薬事法)とは

薬機法とは「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」のことで、昔は薬事法と呼ばれていました。

 

私たちに関係がある話だけまとめると、「サプリの説明をするときに、薬みたいな宣伝のやり方をしてはいけません。」という内容です。

 

例えば、「このサプリを飲むだけで痩せる!」とかをCMで言っちゃうのはアウトなわけですね。

当サイトのポリシー

当サイトでは、薬機法に抵触しないような記事の作成を心がけて、定期的に内容を精査しています。

 

具体的には、「無承認無許可医薬品の指導取締りについて」が薬機法違反の基準になると考えています。

 

過激な広告は法律違反の可能性があるので、話半分くらいに聞いておくことがおすすめです。

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サプリは薬じゃない!これが重要です!

健康食品の分類

食品の分類

 

私たちが口に入れるものは、上の図のように分類されています。

 

まず「医薬品」と「食品」に分けられ、食品は成分によってさらに何種類かに分類されます。

 

「サプリメント」という区分はないんですね。

特別用途食品とは

特別用途食品とは、乳児の発育や、妊産婦、授乳婦、えん下困難者、病者などの健康の保持や回復などに利用される食品で、販売するには消費者庁長官の許可が必要です。

 

最も審査が厳しく、許可されている食品は100種類となっています。

 

参考:特別用途食品とは-消費者庁

特定保健用食品とは

特定保健用食品とは、特定の体への効果が期待できる食品で、販売には消費者庁長官の許可が必要です。

 

いわゆる「トクホ」と呼ばれている食品で、約1,000件の食品がトクホとして販売が許可されています。

 

参考:特定保健用食品とは-消費者庁

栄養機能食品とは

栄養機能食品とは、特定の栄養成分が消費者庁が定めた基準を満たしている食品のことです。

 

消費者庁が定めた規格基準について、生酵素サプリで見かけることが多い栄養素だけをまとめました。

 

栄養成分

1日当たりの摂取目安量に
含まれる栄養成分量

栄養機能表示
ビタミンB1 0.36mg~25mg ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
ビタミンB2 0.42mg~12mg ビタミンB2は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
ビタミンB6 0.72mg~10mg ビタミンB6は、たんぱく質からのエネルギーの産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
ビタミンB12 0.72μg~60μg ビタミンB12は、赤血球の形成を助ける栄養素です。

 

例えば、1日当たりの摂取目安量当たりに含まれるビタミンB1が0.9mgの生酵素222という商品は、栄養機能食品ビタミンB1として販売が許可されています。

 

参考:栄養機能食品とは-消費者庁

機能性表示食品とは

機能性表示食品とは、販売者の責任で、科学的根拠を基に商品パッケージに機能性を表示するものとして、消費者庁に届け出られた食品です。

 

特定保健用食品と違って国が一つ一つ販売を許可しているわけでもなく、栄養機能食品のように国が定めた基準を満たしているわけでもありません。

 

つまり、ある程度は販売者側の自由にできるというわけです。

 

参考:「機能性表示食品」って何?-消費者庁

健康食品の分類まとめ

区分 基準 国の審査
特別用途食品 国が定めた基準 必要
特定保健用食品 国が定めた基準 必要
栄養機能食品 国が定めた基準 不必要
機能性表示食品 企業が科学的根拠を検証 不必要
一般の健康食品 なし なし

生酵素サプリはどの区分?

生酵素サプリは主に「一般の健康食品」に分類されています。

 

「栄養補助食品」「健康補助食品」「栄養調整食品」といった名前で販売されていると、国が認めているように感じる方がいるかもしれません。

 

しかし、これらは勝手に名乗っているだけです。

 

サプリメントなどの健康食品を選ぶときには、表面的な名前だけで判断しないように注意しましょう。

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生酵素サプリはほとんどが「一般の健康食品」です!

サプリを選ぶときの4つの注意点

サプリを選ぶときの注意点

 

消費者庁が発行している「健康食品の正しい利用方法」の冒頭には、

テレビ、雑誌、新聞、インターネットなどで毎日目にする健康食品。市場にはさまざまな健康食品が流通していますが、健康食品が原因で体調を崩す事例なども出てきており、注意が必要です。あふれる情報にふりまわされず、健康食品について正しく理解できるよう、このパンフレットを参考に、冷静に考えてみてください。

引用:健康食品の正しい利用法

と書かれています。

 

サプリメントの選び方を間違えると思わぬ健康被害にあってしまう可能性があります。

 

インターネット上での情報や、周りの評判に流されずに、自分の目で確かめて購入を決定するようにしましょう。

成分名を見る

原材料名に「〇〇抽出物」「××エキス」「△△菌」「◎◎粉末」「○×酵素」と書かれている商品には注意が必要です。

 

このような表示は実は「それぞれの原材料に含まれる具体的な物質が不明である」場合があります。

含有量を見る

成分は種類だけでなく、含有量もチェックしましょう。

 

量の表示がない商品は、有効性も安全性も分からない商品の可能性があります。

問い合わせ先を確認する

製造者・販売者・輸入者の表示は食品衛生法で決められています。

 

義務付けれてはいませんが、お客様窓口やカスタマーセンターがある会社の商品なら、安心して商品を利用できます。

海外製品・個人輸入は危険

海外からの輸入品での健康被害のトラブルが増えています。

 

専門的な知識がない方は、国内の商品を選ぶことをおすすめします。

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噂や誇大広告に騙されずに、自分の目で確認!

サプリを飲むときの6つの注意点

サプリを飲むときの注意点

 

サプリを飲むときの注意点を「健康食品の正しい利用方法」を参考にまとめました。

 

実際にサプリを飲むときは、

  • 薬のような使い方をしない
  • アレルギーに注意する
  • 薬と併用しない
  • 複数のサプリを併用しない
  • 飲み過ぎに注意する
  • 体調が悪くなったらすぐに飲むのをやめる

6つに注意しましょう。

薬のような使い方をしない

サプリは薬のような形状をしていますが、健康食品と薬は全くの別物です。

 

体調が悪い時に薬の代わりに飲んだり、サプリを飲んでいるからといって病院に行かなかったりすると、余計に症状が悪化する可能性があります。

アレルギーに注意する

生酵素サプリは様々な原材料を使っているため、食品アレルギーを持っている方は注意が必要です。

 

原材料一覧を確認するのはもちろん、重大なアレルギーを持っている場合はメーカーに問い合わせることをおすすめします。

薬と併用しない

サプリに含まれている成分によっては、薬の効果が弱まったり、副作用が強まったりすることがあります。

 

薬を服用している場合は基本的にはサプリの利用は避けましょう。

 

どうしても併用したい場合は、医師や薬剤師に相談してからにしましょう。

複数のサプリを併用しない

サプリに含まれている成分の相互作用は、いまだに研究段階で解明されていない場合が多いです。

 

様々な成分を摂取することは一見して体に良さそうですが、逆に体調を崩す原因になってしまうことがあります。

飲み過ぎに注意する

サプリに含まれている成分の一部は、過剰摂取による副作用が報告されています。

 

飲めば飲むだけ効果が期待できるというわけではないので、商品に記載されている摂取量を守りましょう。

体調が悪くなったらすぐに飲むのをやめる

サプリを飲んでいて体調が悪くなった時に「それは好転反応だから大丈夫」「体が反応して毒が出ている証拠」などと言って、飲み続けることを勧める広告を見かけます。

 

これらは、商品を売りたいだけのセールストークなので注意が必要です。

 

体の調子が悪くなったときは、一旦飲むのをやめて様子を見るのがおすすめです。

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「サプリは食品だから」…その油断が命取りです!

この記事を書くときに参考にした公的機関のサイト

スマートフォン

 

サプリメントや健康食品についての正しい知識や情報を手に入れたいときは、メーカーなどの販売者のサイトではなく、公的機関の資料を参考にしましょう。

 

この記事を書くときに参考にした信頼できる情報源を紹介します。

パンフレット

ホームページ

組織などの名称 アドレス 主な提供内容
厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/index.html 食品の安全性確保に関する情報
内閣府食品安全委員会 http://www.fsc.go.jp/ 食品の安全性評価に関する情報
消費者庁 http://www.caa.go.jp/foods/index.html 食品の表示に関する情報

国立医薬品食品衛生研究所

http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/index.html

食品の安全性に関する国内外の情報

(独)国民生活センター http://www.kokusen.go.jp/

健康食品に関する個別製品の検査結果など

(財)日本健康・栄養食品協会 http://www.jhnfa.org/ 製品の自主規格や業界として必要な情報など
日本医師会 http://www.med.or.jp/ 健康食品の有効性、安全性、医薬品との相互作用(飲み合わせ)の解説など。

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健康食品は主に厚生労働省と消費者庁が管理しているよ!

まとめ

サプリメントは正しく利用すれば健康の維持や促進に役立ちますが、一部のサプリメーカーは商品販売を目的として過剰な広告表現をしていることがあります。

 

商品選びの際には、自分の目で確認し、正しい情報をもとに判断することが大切です。